2000-12-11
CAS修飾句
CASの索引名では、見出しの母体と置換基（配位子）以外の化合物に対する修飾を、修飾句として、行を換えて記す。
修飾句を含めた収録項目が非常に多い化合物は、修飾句をカテゴリーに分割して、検索の便宜を図っている。
修飾句に記す用語の記載順序は次の通りである。
- イオン性見出し（例えば -aminium）に対する対イオン。例えば、chloride, sulfate。
- 官能基誘導体。その中では、酸無水物、エステル、ヒドラジド、ヒドラゾン、オキシムの順に記す。
- 見出し化合物に共有結合でつながった部分を表す付加命名法の用語。たとえば、N-oxide。
- 見出し化合物のイオン化を示す語。例えば、ion(1-)、radical ion(1-)。
次いで酸性化合物に対する金属塩。例えば、sodium salt。
最後に塩に関係するその他の用語。例えば acetate、hydrochloride.
- 共有結合ではつながっていないか、結合様式の不特定な誘導体を示すその他の用語。例えば compound with X、with X、hydrate、mixt. polymer with X。
立体化学、例えば、(R)-、(OC-6-21)- も修飾句に示されるが、見出しの化合物名に直接関係する修飾句の最後に置かれる。
- Cyclohexanol, 4-amino-, trans-, acetate (salt)
- Propanoic acid, 2-fluoro-, (R)-, compd. with (1R-trans)-2-aminocyclohexanol (1:1)
- Piperidine, 2-methyl-, (R)-, compd. with trifluoroborane (1:1), (-)-