2004-07-11

コリノイド (corrinoids)

コリノイドの基本骨格

Corrole　コロール [IUPAC]

Corrin　コリン [IUPAC/CAS] (Crn)

※コリン、コロールの番号付けはポルフィリンと同様であり、窒素原子の位置番号も20位を飛ばすことで、ポルフィリンの窒素原子の位置番号と合わせている。

コリノイドの番号付け

コリン環上の骨格原子には、コリンと同じ位置番号を用いる。側鎖をもつ環骨格原子の立体化学は、紙面の奥側をα、手前側をβとして参照することができる。
側鎖の位置番号は、その側鎖が結合している環骨格原子の位置番号（必要なら側鎖に対する立体化学をαかβで添える）に上付き数字を付けて示し、上付き数字は、環骨格原子の隣を1として順に大きくする。例えば、7β¹位は、(c)で示したカルボン酸基とコリン環との間のメチレン基の位置番号である。また、コリン環の12位上の2つのメチル基の位置番号は、それぞれ、12α¹, 12β¹となる。
カルボン酸基の位置番号は、構造式中に図示したように、a, b, c, d, e, f, g で表す（構造式中では紛れないようにカッコを付けたが、名称中でカッコを付けるわけではない）。

コリノイドの慣用名

Cobyrinic acid　コビリン酸 [IUPAC/CAS]

Cobyric acid　コビル酸 [IUPAC] (Cby)

Cobyrinic a,b,c,d,e,g-hexaamide [IUPAC]
コビリン酸 a,b,c,d,e,g-ヘキサアミド

Cobyrinic acid-abcdeg-hexamide [CAS]
コビリン酸-abcdeg-ヘキサアミド

Cobyrinamide　コビリンアミド [CAS]

Cobyrinic a,b,c,d,e,f,g-heptaamide [IUPAC]
コビリン酸 a,b,c,d,e,f,g-ヘプタアミド

Cobyrinic acid-abcdefg-heptamide
コビリン酸-abcdefg-ヘプタアミド

Cobinic acid　コビン酸 [IUPAC/CAS]

Cobinamide　コビンアミド [IUPAC/CAS] (Cbi)

Cobamic acid　コバム酸 [IUPAC/CAS]

Cobamide　コバミド [IUPAC/CAS] (Cba)

Cobalamin　コバラミン [IUPAC/CAS] (Cbl)

Cyanocobalamin　シアノコバラミン [IUPAC] (CN-Cbl)
Vitamin B₁₂　ビタミンB₁₂ [CAS]

参考文献

1. IUPAC-IUB CBN. Nomenclature of Corrinoids (Rules Approved 1975). Pure Appl. Chem. 48, 495-502 (1976).
2. CAS. Chemical Abstracts, Index Guide, 1992. Appendix IV, ¶224.

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