不斉軸の立体化学

2000-11-04

不斉軸（キラル軸）を持つ化合物の立体化学を決めるときには、順位法則の第0規則を適用する。すなわち、この構造を下図の右式のように引き延ばされた四面体と考えて、軸の手前の2個の基を、奥の2個の基より優先順位が高いと見なす（なお、軸のどちらの側からみても同じ結果になる）。

順位法則で優先順位が決まったら、四面体中心の立体化学と同様に、R かSで表示する。

: (R)-[1,1'-Binaphthalene]-2,2'-diol [IUPAC/CAS]
(R)-[1,1'-ビナフタレン]-2,2'-ジオール; (R)-1,1'-Bi-2-naphthol [IUPAC 1979]
(R)-1,1'-ビ-2-ナフトール